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日本人の話す英語がネイティヴ(この場合英語を母国語とする人達)にとって聞き取りにくい原因には単に発音が悪いだけのものでなくて、言語の構造上の問題があります。ひそひそ話しに適した日本語と、声を前面に出す英語にはその言葉の育った背景が原因とみられます。
1.農耕民族と狩猟民族の違い
日本語ができた
環境
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農耕民族
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昔から田畑の近くで定住することが出来たため、人とのコミュニケーションも、阿(あ)うんの呼吸で言語を短略化していた。小さな声でも十分通じる。
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英語ができた
環境
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狩猟民族
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毎年、獲物を追い求めながら場所を移動しながら生活していた。
↓
行く先々で言語の違う民族と顔をはち合わせする。
↓
意思の疎通が十分でなければ、お互い武器で傷つけあうことになる。
↓
大きな声で相手に対し自分はあなたにとって安全であるという宣言をする必要があったものと思われる。
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このようなことから、それぞれの発声法や表現に違いが出てきたのです。
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2.言語の構造上の問題
日本語
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表意言語
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胸式呼吸で発声
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声がかぼそく小さい。
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英語
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表音言語
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腹式呼吸で発声
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声が太く、大きい。声を前面に出す。
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英語を話す時は、大きく太い声を忘れないでください。せっかく正しい英語を話しているのに声が小さいだけで相手にうまく伝わらず、そこで尻込みする日本人をたくさん見かけてきました。是非この点に気を付けてやってみてください。
3.口語と文語の背景の違い
「口語と文語」は、「話し言葉」とか「書き言葉」といわれるもので、それぞれ、Spoken
Englishと Written Englishと言われています。
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Spoken English
「話し言葉」(口語)
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……………
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ドイツを中心とした寒い地域で育った「表現」は、寒くて声が出しにくい場所柄、できるだけ手短に手っ取り早く表現しやすいように、単純な単語を使う「ゲルマン・アングロサクソン系」の「口語」として成長しました。
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Written English
「書き言葉」(文語)
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……………
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イタリアやフランスを中心とした暖かい地域で育った「表現」は、言葉数も多く、理屈や能書き表示文字に適した「文語」は、ラテン系言葉なのです。
文語表現でも「話し言葉」として使えば、丁寧であったり、改まった表現に変化することもあります。
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日本で英語を勉強すると、どうしても十分な経験と実践が伴わないため、机の上だけの知識になりがちです。そのため、和文英作の要領で、まず日本語で考え、それをできるだけ速いスピードで英語に直すということをしてしまいます。しかも普段から聴いて学ぶということが少ない為、言葉遣いに多く用いられる慣用表現を本当の意味で理解することが難しいのです。
例:
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Oh, I see.
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(口語):
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「ああ、わかった。」
「ああ、なるほど。」
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Oh, I understand.
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(文語):
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「ああ、わかりました。」
「ああ、承知しました。」
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Good morning.(慣用表現)は、「おはよう」という意味であって、「良い朝」ということではないのです。同じようにThank you.(慣用表現)は、「私はあなたに感謝する」というより、「ありがとう」ということなのです。直訳しないということは、英作文をしないということなのです。
詳しくは「キーワードで覚える慣用句」のページへ
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